 |
 |
 |
個人の立場から10年近い年月を経て会社を設立し、現在介護ベッド、車いす、マットレス、姿勢保持装置などの商品を製造販売しているベンチャー企業で、地元行政(県)や地元公設試験研究機関の様々な支援を受けて、新しいアイデアを介護用品に反映、商品化している企業のケースです。
- この会社の社長は、自らの入院体験に基づいて、介護ベッドの不便さ、移乗性の悪さに着目していたが、今から8年ほど前、関係多方面より、ベッドから車いすへ、あるいはその逆へとスムーズに移乗できるようにはならないものか、との指摘を受け、そういった機能を持つベッド、車いすの開発に着手しました。ここに至って、「研究会」を設立し、地元行政(県)の補助金等を受け、1次試作、2次試作、3次試作と行い、お互いに横移動のできるベッド・車いすが完成されました。
- その3年後、同県の助成により有限会社を設立し、本格的な研究開発、製造に乗り出し、まもなく商品化というときに、背もたれを上げると腹部を圧迫するという新たな問題点の指摘を受け、それの解決にさらに2年を要しました。
- 通常のギャッジベッドに比べてこの横移動ベッドは、ローラー、ローラー枠、電動モーター、駆動部、連結部等々かなり新規な構造となっており、機構的にも、スペース的にも、すぐに腹部の圧迫を解消する構造を導入することができなかったのです。圧迫をなくす構造研究と、取りあえず何らかの形での商品化を行うために、横移動方式は一時中断し、通常のギャッジベッドにおいてその圧迫感をなくする構造の研究開発を行いました。
- 以上の開発プロセスを反省してみると、取りあえず問題点として着目したところだけの改善に集中したため、その他の部分が現在の従来品と同等でいいと思ってしまったのが間違いであったように思います。介護用品、福祉用具は一般的に利用者からの要望がメーカー等に届きにくいといわれています。今後、さらなる改良を進めていくためにも、こうした利用者の要望を如何に収集していくかが大切です。メーカーは、こうした要望を的確に捉えることにより、改良すべき問題点を明らかにし、設計仕様を決めることが重要です。特徴あるベッドを作るのであれば、ベッドの満足すべき項目、現状の問題点をよく把握した上で最低限ここまでの不満を解消するための設計仕様であるということを開発スタッフ一同、認識を新たにして取り組まなければならないということを再認識しました。
|
 |
| 福祉用具開発物語2000年版に戻る |
/--MAIN-->
|

 |
 |
|
|
|
 |
/--検索-->
 |
 |
 |
 |
|
|
 |
 |
 |
|
|
|
/--ホーム-->
 |
 |
/--JASPA 情報-->
 |
 |
/--会員企業の皆さま-->
/--メニュー-->
|