| 福祉用具関連産業の高度化のため「知見の蓄積・体系化」の必要性が高まっているものの、現在は、医療福祉サービス現場での「経験則志向」と研究現場での「先端技術研究志向」の二極化傾向が進み、両者間でのコミュニケーションは多くはない。その結果として、現場での対応事例が研究に反映されない、あるいは、研究成果が現場に還元されない、といった状況が生じている。 こうした状況を解消するひとつとして、平成12年9月に「日本生活支援工学会」が設立され、福祉の現場と研究者が集い、連携することによって、双方の知見・知識を共有していくための仕組みが作られている。 一方、地域では、福祉用具関連産業が地域密着型であることから、主要な地域産業振興策と位置づけているケースも多いことから、自治体が参画する「福産学官連携」で研究開発に取り組んでいる例が数多く見受けられる。 しかし、ひとつの地域、ひとつの知見・知識のみでは、福祉用具に求められる多様なニーズに的確に対応することが困難であることから、より幅広く知見を共有できる新しい連携の仕組みが、今求められている状況にある。 |